2019/01/28
メタルボンドとは、歯科治療で失った歯を補う補綴物(詰め物や、被せ物)の一種です。
一般的な保険診療で取り付ける、いわゆる銀歯とは異なり、メタルフレームと呼ばれる金属の土台に、セラミック(陶器)を焼き付けた補綴物です。
メタルボンドの特徴
メタルボンドは、メタルフレームの土台で強度が保たれているため、奥歯やブリッジなどに使用することが多くあります。メタルフレームの土台の上に、自身の歯の色に合わせたセラミックを焼き付けることが可能です。
口を開けたとき、笑ったときに、従来の銀歯が見えることで、コンプレックスに感じてしまう患者さまも多くいらっしゃいましたが、最近ではこのメタルボンドを希望する患者さまも増えています。
メタルボンドとセラミックの違い
セラミックは、全体が陶器で出来ているために、透明感がありより本物の歯に近づけることが可能ではありますが、メタルボンドはメタルフレームの上にセラミックを焼き付けるので、透明感には少々劣ってしまいます。
メタルボンドのメリット・デメリット
メタルボンドのメリットとデメリットについてご紹介していきます。
メタルボンドのメリット
審美的に綺麗
従来の銀歯とは異なり、自身の歯の色に似せた色の補綴物を作ることが出来ます。
食べ物などによる変色が起こりにくい
人間の天然の歯は食べ物の色により、変色することがあります。お茶やコーヒー、ワイン、カレーなど色の濃い食べ物・飲み物の色が歯の表面に沈着してしまいます。
歯の表面は一見つるつるしていますが、拡大してみるとデコボコしており、その溝に色素が沈着し、変色してしまします。
しかし、メタルボンドの表面は陶器で出来ているため表面は滑らかであり、沈着しにくいのです。
プラークや食べかすが付着しにくい
前述でもご紹介した通り、メタルボンドは陶器で出来ているために、プラークや食べかすなどの汚れが付着しにくく、清潔に保つことが可能です。
セラミックより強度が高い
すべて陶器で出来ているセラミックより、金属の土台の上から陶器を焼き付けたメタルボンドの方が、耐久性に優れています。
メタルボンドのデメリット
保険診療ではない
保険診療外となりますので、全額負担となります。金額等に付きましては、お気軽にご相談ください。
歯肉が黒ずむ場合もある
メタルボンドと歯肉の境目から金属の成分が溶け出し、歯肉が黒ずむ場合もあります。
セラミックより透明度が低い
メタルフレームと呼ばれる金属の土台からできているため、セラミックより透明度が低くなります。
金属アレルギーの人には不向き
メタルフレームと呼ばれる金属の土台からできているため、金属アレルギーの患者さまには、あまりお勧めできません。
以上、メタルボンドについてご紹介しました。メタルボンドの補綴物をお考えの場合は、お気軽にご相談ください。